バックオフィスの人手不足をどう解決する?正社員・派遣・BPOの違いを徹底解説

企業運営に欠かせない重要な機能である、経理・人事・労務・総務といったバックオフィス業務。しかし、直接利益を生む部署ではないため、限られたコストと人員でいかに安定した体制を構築するかは、多くの経営者が抱える共通の課題です。
「バックオフィスは正社員・派遣・外部委託のどれを選ぶべきか判断できない」
展示会や相談会でも、このようなご相談をよくいただきます。
本記事では、200社以上のバックオフィスから見えた、正社員・派遣・外部委託(BPO)という3つの選択肢を比較します。この記事を読み、自社に最適な「攻めのバックオフィス体制」を作りましょう。
バックオフィスの人手不足・属人化が企業成長を止める
バックオフィスにおける人手不足は、単に「事務作業が遅れる」だけではありません。事務処理の遅れが経営判断に必要な数字の把握の遅れにつながり、会社の成長スピードが鈍化してしまうのです。
属人化は「経営の停止」につながる
バックオフィスは、実は最も「人に依存」しやすい部門です。 長年一人の担当者が切り盛りしている現場では、独自のExcelルールや紙の運用がブラックボックス化しています。
最も恐ろしいのは、「突然の離職」。「あの人しか分からない」という状態のまま経理担当者が辞めてしまい、決算が数ヶ月止まったケースも存在します。
デジタル化の遅れが人材不足を加速させる
人手不足の背景には「アナログな職場環境」も大きく影響しています。紙の伝票やハンコ文化が根強く残る職場には、ITリテラシーの高い優秀な人材は集まりません。
派遣・正社員・外部委託(BPO)のメリットとデメリット
人手不足を解消するリソースの確保には、主に3つの選択肢があります。 それぞれの特徴を正しく理解し、自社の規模や成長フェーズに合ったものを選びましょう。
派遣:まず試せる柔軟さが魅力、しかし運用の難しさも
バックオフィス強化の第一歩として「とりあえず派遣スタッフを入れてみる」という選択はよくあります。しかし、実際に運用してみると、次のような課題が浮かび上がるケースが多いのも事実です。
メリット
- 一カ月程度でリソースを確保でき、一時的な繁忙期を乗り切るには非常に有効。
- 正社員に比べ、固定費が安い。
デメリット
- 契約満了などで人が入れ替わるたびに、1から教育と引き継ぎが必要。
- 面接でスキルを見極めにくい
経理や労務など専門性が求められる領域では、「雇ったはいいものの、スキル不足で考えていた業務が任せられなかった」という声をよく聞きます。結果として、社員側で二重チェックが必要になり、コストパフォーマンスが下がってしまうことも少なくありません。
正社員:安定性は高いが、業務開始までのスピードとコストが課題
「派遣より正社員のほうが安定するのでは?」
確かに、長期的には正社員のほうが知見が蓄積され、部門間連携も取りやすいメリットがあります。
しかし、正社員採用には求人開始から入社まで、どんなに早くても 2ヶ月前後かかり、「急に退職者が出た」「今すぐ経理担当が必要」という状況には対応できません。
メリット
- 長期雇用が前提のため、社内にノウハウが蓄積しやすい。
- 他部門と連携しながら柔軟に動いてくれる安心感がある。
デメリット
- 最適な人材の採用までに2ヶ月前後の時間がかかる。
- 社会保険料や福利厚生費などの固定費がかかる。
業務量に波がある企業や変化の激しい業態では、固定費化が大きな負担になるケースも。
外部委託(BPO):スピードと柔軟性を両立できる選択肢
近年、急速に注目されているのが バックオフィスの外部委託(BPO) です。担当者の退職や休職などで社内リソースが不足しても、業務を止めずに継続できる仕組みとそのスピード感が最大の魅力です。
メリット
- 採用コストが不要で、業務に入るまでのスピードが速い。
- 業務内容やボリュームに応じて必要な時間だけ利用できる。
- 法改正や実務に精通したプロフェッショナルが集まっている。
デメリット
- 社内にノウハウがたまりにくい。
外注は「社内にノウハウが溜まりにくい」というデメリットがあるため、外部パートナーを選ぶ際は単なる「代行」ではなく、マニュアル化や業務改善の提案までしてくれるパートナーを同時に行ってくれる事業者かどうかを基準に選定ましょう。
3つの選択肢を比較し、企業フェーズごとに最適解を
| 項目 | 派遣社員 | 正社員 | 外部委託(BPO) |
| 準備期間 | 最短1ヶ月 | 最短2ヶ月 | 3日〜1週間 |
| 業務範囲 | △ スキル次第 | ○ 教育次第で広い | ◎ 設計〜実務まで対応 |
| コスト(採用コスト含む) | △ 時給制 | ✕ 保険料・教育費 などの固定費が重い | ◎ 時間×費用で明確 |
| スキル/引継ぎ | ✕ 個人差大・引継ぎ必須 | ○ 教育で安定 | ◎ 委託先で品質管理・最小限の引継ぎ |
バックオフィスの最適化には、それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで選択の選択が必要です。
- 安定性・知見の蓄積を重視 → 正社員
- 単純業務の一時的なリソース補充 → 派遣
- スピード・属人化防止・業務継続性を重視 → 外部委託(BPO)
ただし、実際には企業の状況や成長フェーズによって最適解は異なるため、「どれか一つ」ではなく、複数を組み合わせるハイブリッド型の採用が成功の鍵となります。
人手不足を解消し「攻めのバックオフィス」へ変える3ステップ
人手不足を根本から解決するためには、単に人を補充するのではなく、以下の手順で体制を整えましょう。
ステップ1:既存業務の「可視化」と「仕分け」を行う
まずは、「誰が何を、どのような手順で行っているか」をすべて書き出します。 その上で、「自社でやるべき意思決定業務」と「外部に出せる実務作業」を明確に切り分けます。
ステップ2:クラウドツールの導入で「物理的な制約」をなくす
電子帳簿保存法やインボイス制度への対応を機に、クラウド会計や経費精算システムを導入しましょう。 紙のやり取りをなくせば、リモートワークが可能になり、人手不足を補うための選択肢が広がります。
ステップ3:「最適な人材」を「最適なルート」で集め、配置する
重要なのは、業務を切り分けた上で、「どの業務を」「どのルートで」確保するのが最も効率的かを判断することです。外部の人間に任せるのが難しい業務であれば正社員を、属人化を排除したい定型実務や専門知識が必要な実務、量に波がある業務の場合は「仕組み」として外部委託(BPO)を利用するのがおすすめです。
まとめ|バックオフィス体制を最適化しさらなる企業成長へ
バックオフィスは直接的に利益を生まない部門のため、コスト効率と安定性のバランスが重要です。
正社員・派遣・外部委託を単独で考えるのではなく、それぞれの特性を理解し状況に応じた最適な配置を検討することが、企業全体の生産性・効率化・競争力向上につながります。
特に、外部委託(BPO)は短期間で専門的な運用が整い、現場負担を大幅に下げられる点で、成長フェーズや変化の激しい環境下での強力な選択肢です。
すべてを自社で抱える必要はありません。
外部の力をうまく活用し、本来集中すべきコア業務にリソースを割ける組織へと変わっていきましょう。
レジリエントは、正社員・派遣・外注の強みを理解したうえで、企業ごとに最適な体制を設計し伴走するバックオフィスのパートナーです。
- 「自社のバックオフィス体制を見直したい」
- 「どこから見直したらいいかわからない」
- 「いつもどこかで人手が足りていない」
などのお悩みがありましたら、ぜひ一度ご相談ください。
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